フォントのアウトライン化って?(Ilustratorを例に)……むずかしい定義は専門家におまかせします)。メールやCD等でフォント(書体)のデータをやりとりする時に、やっかいな問題が生じて困ることがあります。つまり、もらったファイルの中のフォントが他のフォントに変換されてしまう事件です。異なるコンピュータが、寸分違わぬ同一のフォント情報を持っていれば、書体の認識にずれはありませんから、同じフォントの再現は問題なくおこなわれます。ところが、もらったデータのフォントの情報が自分のコンピュータに無い場合、または、ファイル名は同じなのに、フォントのタイプが変わったり、ファイル名がほんのちょっぴり変わっただけで、異なった書体に変換されてしまいます。みなさん、ご経験済みの一件です。違うフォントにされてしまうのですから、文字化けの一種として差し支えないと思います。(今、世の中にはフォントがあふれかえっています。同じフォント情報を持つのはなかなか難しいのではないでしょうか)。 

この現象は、Windows同志、Mac同志、WindowsとMac同志のいづれでも生じる、ごくありふれた現象です。このような事件がおこらないようにするのが、フォントのアウトライン化です。アウトライン化とはフォントという情報を「図形」に換えてしまうことですアウトライン化により、フォントの姿はバラバラに分解されて、どのコンピュータでも、「図形」という「カタチ」として読むことができます。モリサワでもヒラギノでも平成書体でも、フォントそのものでデータを送らずに、アウトライン化という作業によって「図形処理」をしておけば100%のコンピュータでイメージどおりの書体の「カタチ」が再現されます。一つのデータを万人が共有する作業、みんなの仕事がスムースにゆく作業、それが「フォントのアウトライン化」なのです。未だにフォントのままデータを送る人がいますが、仕事のやりくりが、ややこしくなるだけですので、必ずアウトライン化の作業をして下さい。作成したフォントデータを後で修整できるようにしたいときは、「フォントのままのファイルとアウトライン化したファイル」の2つに分けて保存して下さい。)……

一万円札で自動販売機のジュースが買えますか? まず、ほとんどは買えないと思いますが。この一万円札が「フォント」とお考え下さい。一万円札を、千円札や、百円玉にバラバラに分解してしまえば、ジュースを5本でも10本でも飲むことができます。つまり、一万円札をアウトライン化してしまうのです。どの自販機でも使えるようにすること、それがアウトライン化なのです。